2015年12月28日月曜日
タクシーは3種類の運転を使い分けよ
急ぎ、飛び乗ったタクシーの運転手さんは、
ぐいぐいと小道を進んだ。
こんな道をよくご存知ですね。
と言うと、
「”タクシー道路” と言って、各エリアにあるんですよ。
これを知らなくちゃ仕事になりませんから、苦手なエリアだとダメですね。。」
運転手さんに寄るとタクシー道路とは、
これ以上なく信号が少なく、混まず、早く、到着できる道だ。
ところが、この道を嫌う人もいるという。
「会長さんとか社長さんに多いんですけどね、一級道路を使いたいという方も
いらっしゃるんです。”こういう細い道路は事故が起きる”って言って」
なので、お客さんに合わせて3種類の運転の仕方があるのだそうだ。
1. 若いビジネスマンでとにかく早く目的地に着かなくちゃいけない人
→タクシー道路を駆使して、なる早で目的地に送り届ける
2. 社長さん・会長さんみたいな方
→大きな道路を使い、信号が青に変わっても、ゆったりと動き出す、
ハイヤーのような運転
3. 妊婦さんや年配の方、お子さん連れの方
→新幹線のコーヒーがこぼれないような静かな運転
お客さんを見た瞬間にどの運転にするかを判断して、
道路を選んでいるのだという。
こういう運転手さんに出会った時は、興奮してもっと聞きたくなるが、
別れがやってくるのだ。
お名前の上には、「優良運転手」と書いてあったが、
本当に素晴らしい方だった。
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