2015年8月27日木曜日

間が持たないから言葉が変わらない




この街に引っ越してきてから15年間、
国道沿いのミスドにほぼ毎日通っている。

ここは、日本で一番のミスドではないか?
と思う。

なにせ3時間いようが、5時間いようが、
ず〜〜〜っと同じペースで
コーヒーのお代わりを持ってきてくれるのだ。
店員さんもいつも朗らかである。


朝は仕事前のビジネスマン。午前中はお子さんをあずけたヤンママたち。
午後はおばあちゃん。夕暮れ時は仕事を終えた人を中心にごった返し、
20時を過ぎると、受験勉強や仕事に没頭する者がやってくる。
分厚い資料を積み上げて研究する在野の学者もいる。


唯一気に入らないことがあるが、
それは、強すぎる冷房じゃない。
コートを着込めばいいのだから。


そう。


「お代わりご自由となっております」


のひとことだ。


これを言われると、水くさい、もう15年も通ってるじゃないか、
とガクッと来るのだ。1日に3回来ることだってあるのに、
予想通り、3回言われるのだ。


君は、
「耳をふさいでわーーわーーーわーーと言ってればいいよ」
と言うだろうか?
そんなことができるのは高校生まで。
社会人にもなってそんなことはできない。


そして、さっきも言われた。

A)「ホットコーヒーです。
B) コーヒーはお代わりご自由となっております。
C) お気軽にお申し付けくださいませ〜


ガクッときた。

が、気づいたことがあった。


○○○で×××だから△△△の◻︎◻︎◻︎◻︎を$$$$しないと。

ということだ。焦らすわけではないが、
まずこの一連の文章が発せられる
タイミングを確認しよう。


こうだ。


A)ホットコーヒーです。

の時に、

トレーに目をやり、


B)コーヒーはお代わりご自由となっております。

で、

トレーを手にとり、こちらに手渡す。

そして、お辞儀をしながら、

C) お気軽にお申し付けくださいませ〜」


だ。


今まで、
B) コーヒーはお代わりご自由となっております。
C) お気軽にお申し付けくださいませ〜」


をカットせよ、と、ブログでも 強く主張してきたが、
全く取り入れられることなく15年の年月が経ってしまった。


どうもおかしいと考えていたが、
今日やっと合点がいった。

それは、BCをカットしてしまったら、
トレーを手渡しお辞儀する際の間が持たない、ということだ。

時間にして6秒間。女優でもない彼女たちに、
笑顔を長時間強いるわけにはいかない。

この時間を埋める言葉を用意しなければ
彼女達は無限空間にはまり込んでしまうだろう。

結論を急ごう。


A) ホットコーヒーです。
の後をどうするか?

誰でも思い浮かぶのは、

B’) 15年間毎日ありがとうございます。

だが、これでは、短い。17字だ。

B)コーヒーはお代わりご自由となっております。

は20文字。B'だと17字だ。

ここで偶然、僕の名前が「ユーキ」ということで、3文字。
決まりだ。


次に、

C) お気軽にお申し付けくださいませ〜(16文字)

に代わるものとして誰もが思いつくのが、

C') 16年目に向けて頑張ってください〜(16文字)

で、文字数もぴったりだが、亀屋万年堂でもあるまいし、
10代・20代の店員さんのセリフとしては、少し古めかしい。

普段そんな言葉遣いはしていないはずだから、
カミカミになってしまっては、僕としては微笑ましくても、
本人達ははにかんでしまうはず。(それも微笑ましい)


そこで誰もが思いつくのが

C'') ブログの更新楽しみにしてますね!16字

だが、話し言葉と書き言葉のトリックがある。

「!」←びっくりマーク。

これは発音できないのだ。
だから、実質的には15字にしかならない。

そこで、ぐーを握りしめて、
ひと息にこう言ったらどうだろう。

「よいしょっ」

皆さんも勢いよく言ってみれば、
「!」のタイミングで一拍でよいしょと言えるのが分かるはず。
舌っ足らずな方は1拍半くらいになってしまうかもしれないが、
そこは少し練習してください。

まとめよう。


<昨日まで>

A)「ホットコーヒーです。
B) コーヒーはお代わりご自由となっております。
C) お気軽にお申し付けくださいませ〜」


<明日から>

A) ホットコーヒーです。
B") 15年間毎日ありがとうございます、ユーキ。
C") ブログの更新楽しみにしてますね。よいしょっ


では、これでよろしく頼むよ。

下記にイメージ図を載せておく。










*「対案」に関して
…安保法制に関しては、素人は対案を考える必要はない。
 批判だけでよろしい。対案を考えるのは政治家の仕事。

2015年8月22日土曜日

歩く。滝を!谷を!


今回、金沢に来たのは、
JAIST(北陸先端科学技術大学院大学)國藤教授率いる
地域活性のプロジェクトに参加するためだ。

少し前に沖縄で主催したプロジェクトは、
ここで行われているスタイルがモデルである。

ハーモニーのトレーニングコースからも多くのメンバーが、
コミットして毎年参加してくれている。

街の独自性を見い出し、言語化していくプロセスは、
インストラクターが独自のクラスを作り上げていくこととよく似ているのだ。


汗だくで蜘蛛の巣だらけになりながら、
街じゅうを歩き回った。

朝の9時から夜10時まで脳みその中まで全身を使う日々。

靴も泥だらけ。


そこから飲みに行くから、
このプロジェクトは飲み移動大学というのだ。



2015年8月20日木曜日

ネットには苦労してきた


JALでは、9月30日まで機内でのWIFI無料サービスを提供している。

なのでこうして、空の上からブログを更新したりできるのだけど、

ヒコーキの中は何にもできないから
本でも読もう、とか、考え事でもしよう、
という幸せな強制力が働かなくなってしまう。


便利な時代はいよいよ自制心や、
セルフコントロールの力を磨いておかないといけない。


苦手なのに。。

PC. ちなみにPCからはうまく接続できなかった。
年代を重ねつつある僕のマックのせいでJALはちっとも悪くない。


2015年8月19日水曜日

ビーサンと短パンとT-shirt、それにスーツケース


本当だよ、子どもたち

で、はじまる詩があった。

大人になったら、制服をスーツに着替えて暮らし続けるなんて嫌だ、
と、高校時代の放課後、友人たちと話した思い出がある。

羽田へ向かう電車の中、大きなスーツケースを
沢山の足に当たらないように転がしながら、
リゾートだね、という女の子の声が聞こえた。

緑のビーサンに、以前沖縄で買った短パン、Tシャツだったから、
きっと僕のことだろうと思った。

レジャーじゃなくて研修だよー
リゾートじゃなくて石川県だよー

と思いつつも高校時代の約束を思い出した。


大人になっても制服を着るのなんて嫌だ
なんて話しながらも不安でいっぱいだった。
何しろ周りに格好良い大人はいなかったのだ。
「教師の分からず屋め」と憎々しく思っていた日々だったから。

そんなわけで、高校生の時の自分に誇れる生き方ができているな、
と思って満足した。


問題は、高校の時と怒られる回数があまり減らないことだ。

2015年8月18日火曜日

2015年8月9日日曜日

キャッチアンドリリースで、パパはヒーローになる



先日の花火は、妹夫婦に同乗した。
普段ご主人は猛烈に忙しいので、
子は(僕にとっては甥っ子)は中々会えない。


でも彼は、パパはヒーローだ、とよく言う。

その訳がわかるのは、こんなとき。


花火の始まる直前にせがまれて、
裏の土手にバッタを取りに行っているシーン。

花火を待つ間、もう何度もキャッチアンドリリースをしているのだから。





よくよく、いい人と結婚したものだ、と思う瞬間である。






2015年8月7日金曜日

花火大会の場所取りは、ハンパな意気込みでは済まない


花火を見に来た。
なんと山梨県までである。

神明花火

4時間前に到着したが、すでに、
陣取り合戦は終わろうとしている。


朝イチか、
数日前から確保したと思われる陣地も、
ちょっと風で飛ばされたりするともう取られている。

たとえば・・・・



かわいそうに・・・

教訓、確保するならしっかりと。




我々は小林さん家の隣に確保した。
向こうの方に飛んでるゴザが見えるが
それは我々が来る前からだ。

ほんとだよ。


2015年8月5日水曜日

まわる まわる 時代は、おおおおきく音を立ててまわる




このところ、学生時代にお世話になった
ふすま屋グループによくお邪魔している。

本当にここの教育は厳しいものであった。

当時は、
仕事に対する態度はもちろん
挨拶から相槌の打ち方まで指導を受けた。

箸の持ち方・茶碗の持ち方、考える限り全部教わった。
厳しかった・・・

後にも先にもあんなに
思いきりカミナリを落とされたことはない


どかーん!

と怒られるのだから。

僕だけではなく、多くの学生は
顔を出すことも怖くなり
逃げてしまう人も多かった。


ただ、そこから逃げたのだ、
ということだけは覚えておきたいものだ


なぜなら、よくボスは


「怖いものがあるというのはいいことだ」


と言っていたから。


僕もすごーく距離をとりながら
おつきあいさせてもらってきたが(怖いから)
Ninja Anatomy のことで協力を仰ぎつつ
ボス始め高齢化を迎えつつある諸先輩に
ハーモニーでも貢献させていただけそうである。


幸せなことである。


ついでに、
叔父が退院した。

えっまた退院?
そう、すぐ退院する

近所の風呂屋の番台のお姉ちゃんに挨拶するがごとく
ナースステーションの看護師さん達に ”よっ!”
って感じだ。チクショウ、慣れててうらやましいぜ。

2015年8月1日土曜日

21世紀にふさわしい何某は、ゆっくり熟成される



今日も朝から未来の話をたくさんした。

Ninja Anatomy の打ち合わせはいつもドキドキする。
何しろ製品の開発・販売なんてやったこともない人間が集まって
世界にうってでる最高のモノを作ろうとしているのだ。


予想はしていたが、
製品がまだ無名の今の段階で買ってくれている人たちは
各界の一線で活躍されている方が多く
まさかここまで、と想像を超えている。


会議では
そういう人たちに提供している恐れや
色んな欲望や不安がじわじわと滲み出る。
それを最終的に、夢という名の
おふざけでくるっとまとめられるか
これ自体もスリリングだ。


こういうミーティングに会議室を使うと
構えちゃって、失敗する。

赤ちゃんによだれを垂らされながら
子どもたちが肩にのっかってきて
街のおっちゃんおばちゃんが笑い声をあげるなかで
世界を語るのだ。