久しぶりに早稲田に来た。
早稲田、といえば、大学であり街の名前でもある。
案外そういう大学は珍しい。
早稲田に入れば面白い人がたくさんいるのだろう
と憧れて一生懸命勉強した。
当時読んでいた参考書の豆知識欄には、
大学の試験(入試ではなく期末テストみたいなやつ)では、
「校歌を書けば単位はくれる」と書いてあって憧れた。
しかし入学後あっさり失望して旅に出てしまった。
ただ、先生たちは変わった人が多くて
試験で旅の話を書いていたら単位は全部きた。
イギリスの野党政治みたいなクラスのテストでも、
ヒッチハイクで出会った人の話を書いていたら単位は来た。
後になって分かったのは
面白い奴は大学には来てない
ということだった。
早稲田にもおしゃれな店がたくさんできた。
アップルパイを食べながら考え事をしていると
先輩が後輩にあれやこれやと語っていた。
この街には馴染みのある光景だと思っていたが違った。
先輩は
颯爽と伝票を出して
「別々で」
と言ったのだ
早稲田はもう アップルパイが似合う街になっちまった。
しかも美味い
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