2016年5月6日金曜日

子どもを育てていない人間に何が分かる?




無自覚な差別用語というものがある。


「子どもを育てていない人間に何が分かる?」


というのは、その筆頭ではないだろうか?


これを言われて傷ついている、子どもを持たない女性
(男性はさほど言われる機会がない)を多く知っている。

絶対弱者の言われた側は、それを口にしないけれども、
シクシク泣いているけれども、これは強烈な差別用語だ。



経験上、子育てに大変な苦労をした人がそういうことを言うらしい。
子育てという苦役を押し付けられたと感じている人がそう言うのかもしれない。
(誰に押し付けられたのだ?)


「子どもを育てていない人間に何が分かる?」

これは、非常に厳しい言い方で、


韓国人に何が分かるのか? 中国人に何が分かるのか?


と全く変わらない言葉だ。

1つに、本人の責任ではない。
2つに、あなたとは根本的には分かりあえませんという宣言である。


点で。


こういう言い方に準ずるものとしては、
女には分からない、男には分からない、
ゲイでない人間には分からない、
みたいな言い方がある。


こういう差別と闘うために生きているのだ、
と思うことがよくある。

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