本当だよ、子どもたち
で、はじまる詩があった。
大人になったら、制服をスーツに着替えて暮らし続けるなんて嫌だ、
と、高校時代の放課後、友人たちと話した思い出がある。
羽田へ向かう電車の中、大きなスーツケースを
沢山の足に当たらないように転がしながら、
リゾートだね、という女の子の声が聞こえた。
緑のビーサンに、以前沖縄で買った短パン、Tシャツだったから、
きっと僕のことだろうと思った。
レジャーじゃなくて研修だよー
リゾートじゃなくて石川県だよー
と思いつつも高校時代の約束を思い出した。
大人になっても制服を着るのなんて嫌だ
なんて話しながらも不安でいっぱいだった。
何しろ周りに格好良い大人はいなかったのだ。
「教師の分からず屋め」と憎々しく思っていた日々だったから。
そんなわけで、高校生の時の自分に誇れる生き方ができているな、
と思って満足した。
問題は、高校の時と怒られる回数があまり減らないことだ。
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